酒蔵に投資・経営支援できる日本酒ファンのスペシャリストたちが集う「和酒ラボ」。
6月開催は、高知県『文本酒造』の代表、岡山裕成社長をお招きし、試飲を兼ねたイベントでお話しいただきました。
日本最後の清流「四万十川」流域で育てられた地域ブランド米「仁井田米」と「四万十川」の伏流水で仕込んだ日本酒。
このイベントでしか味わえない蔵出し酒も堪能できた楽しいひと時でした。
『文本酒造』蔵出し酒を楽しむ会
- 開催日時:6月7日(木)18:00~
- 参加者 16名
- 代表取締役 岡山 裕成(おかやま ひろなり)氏
『文本酒造』公式サイトはこち

四万十町に笑顔と活気を取り戻す
代表の岡山社長に酒造再建のいきさつとそこに込められた思いを伺いました。
岡山氏―僕は昭和55年生まれ、三重県伊勢市出身です。
22歳の時に伊勢市で小さなライブハウスを作ったのが最初で、伊勢市と伊勢神宮のプロジェクトのイベント事業を今もやっています。
伊勢市、伊賀市の地方創生プロジェクトをずっとやってきたなかでご縁があって、 4~5年ぐらい前に高知県四万十町のPRの仕事をしたのがきっかけです。
コロナ禍で3年間醸造していない当時の文本酒造が、そのまま廃業するという危機的状況に陥っていて、地域でも心配されていたんですが、四万十町にある岩本寺というお寺の窪住職と僕らの会社で承継し、PRしながらお酒のプロジェクトを一緒にやろうということで始まった事業です。
120年続いた酒蔵を残すのだから、 ちゃんと四万十というブランドとして再開させよう!
最大の魅力は四万十川の恵。
流域で作っている地域米「仁井田米」を使って、地域のブランド力を高める!
この強い決意のもと、新しい日本酒の企画を初め、酒蔵母屋の佇まいや調度品を生かした日本酒ペアリングBARやコワーキングスペースの運営、岩本寺の宿坊とも連携し、世界中の人がSAKEに親しめるように、さまざまな仕掛けを施しています。